『隙間の王国』

「明日天気になあれ」の占い靴。
蹴飛ばして、転がった先には見知らぬ小路。
進んでも進んでも、どこまでも小路。

そこは
どこでもない、どこにでもある、隙間の王国。

一日三食はブランチと三時のお茶。
それからアフタヌーンティー。

忙しいと忙しいの、合間の些細。
余地に夢見るトリビアル。

余白に満たされた私は
穏やかな埃になった。


photo by「itopon」様
2018.11.24






ドアの隙間から見えたもの
指の隙間から零れ落ちたもの
この隙間は、もう満タンだ。